5−2−1 教科書のカタカナとひらがな 1

京都市学校歴史博物館のこの表示を読んでみてください。『尋常(尋常)小学校国定教科書のカタカナとひらなが』という題で、小学1年生がどちらを先に習ったかについて書いてあります。「尋常(じんじょう)小学校」というのは、明治中期(1887年)から1941年までにあった教育機関の名称です。第二次世界大戦に参戦する直前の1941年4月から「国民学校初等科」と名称がかわり、1947年4月から現在の「小学校」になりました。

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京都市学校歴史博物館展示

明治時代から1947年(昭和22年)まで、日本の子供たちが初めに習った文字はカタカナだったんですね。どうしてだと思いますか。

次の二つの例を見てください。どちらも昭和10年代の1年生の教科書です。縦書きでも横書きでもカタカナ表示になっています。どちらもかなづかいは、「旧(歴史的)かなづかい」であることを確認してください。

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尋常科第一学年「小学作法」教科書(1937年(昭和12年)京都市学校歴史博物館蔵

 

 

 

 

 

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初等科理科1(1941年(昭和16年))京都市学校歴史博物館蔵

 

 

 

 

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